伊丹腎クリニックについて:その9(ABIについて)

2018.07.04

ABI(足関節上腕血圧比)検査とは……


血管の狭窄や閉塞など動脈硬化の進行の程度を推定する検査です。

ベッドに仰向けになった状態で、左右の上腕と足首の血圧を同時に測定します。

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生活習慣病などの悪化にしたがって動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、

または脳梗塞や脳出血などの脳動脈疾患(脳卒中)が起こりやすくなり、

生命に危険を伴う疾患に陥る可能性が高くなります。

また、動脈の狭窄や閉塞による虚血は下肢に多く起こりやすく、

進行して下肢動脈に閉塞が起こると、足に冷感などを伴う下肢閉塞性動脈硬化症に陥り、

足が壊死(えし)することもあります

ABI検査はこうした動脈硬化に伴って発症する疾患を早期発見するためにも重要な検査です。

 

今回、神戸で開催された、第63回日本透析医学会に当クリニック看護師が

『フットケアを救肢生存に生かすための検討』の発表に行ってきました。

今回の発表の調査ではフットケアで異常があり、

ABIも低値の患者には心疾患が隠れている可能性があり、

循環器内科・血管外科への受診を検討し、心機能の評価を行うことが重要だと考えられました。

また、フットケアで異常が無くても、約3割の患者がABI低値であり、

救肢生存につなげるためにはフットケアとABIの併用が大切だと思われました。

当クリニックでは、透析治療を行っている患者さん全員に、

年1回ABIの検査と毎月フットケアチェックを行っています。

また、外来通院されている患者さんにもABI検査を行っています。

今後もABIとフットケアを継続して、異常を早期に発見できるように努めたいと思います。